2024年3月8日(金)に、滋賀ダイハツアリーナでCelebration of Active Living Dayが開催されました。
Celebration of Active Living Day(以下CoAL)とは「体を動かして生きる喜びをお祝いする日」です。一般的に言うと運動会やSports Dayという言葉が一番近いと思います。しかしAIC京都校のCoALは運動会とは少し違います。
今回はCelebration of Active Living(以下CoAL)を開催するにあたっての教員の想いや願い、そして具体的な取り組みについて紹介していきます。
誰もが自分の好き・得意を活かして楽しめる一日へ
CoALを開催するにあたって職員会議で出た共通の想いの1つが「運動が得意な子も苦手な子も楽しめる一日であってほしい」というものでした。
そこで教員でアイディアを出しあって、「リレーの中に算数や英語の要素を入れよう!」ということになりました。そうすることで、より多くの児童が自分の好き・得意を活かしてチームに貢献することができました。
また子どもたちが楽しく参加し、Agencyを育めるように、Choiceの要素を加えました。
例えばダンスを一律に強制して取り組むのではなく「ダンスと縄跳びから好きな種目を選択し、当日発表する」「ダンスの曲や縄跳びの種目も自分で決める」という形にしました。
その結果、子どもたちに Ownershipが生まれ、家で練習する動画が毎日のように送られてきました。
Cooperation over Competition 〜競争から共創へ〜
CoALでは、「表現運動」を取り入れました。
「表現運動」で子どもたちは、与えられたテーマについて発想を広げます。そして全身で表現します。当日は「平和」や「伝統」といった概念を協力して表現しました。
この種目を入れたのは、足の速さやボール扱いの上手さだけを競争するのではなく、みんなで想像力を広げて、1つのものを共創してほしいという想いからです。
この種目では、事前に準備をするのではなく、当日テーマを与え会場で話し合いの時間を設けました。子どもたちは、限られた時間の中でしたが、コミュニケーションスキルを活用しながら、表現運動を行うことができました。
保護者の皆様には、mentimeterというアンケートツールを使って「協力」「責任」「コミュニケーション」の観点でチームの表現をその場で評価してもらいました。
One for All, All for One 〜1つのバトンを繋ぐリレー〜
CoAL最後の種目では、児童も保護者も教員も一緒になって1つのバトンを繋ぐリレーを行いました。この種目のルールはたった1つ。「誰もが自分のベストを尽くして走ること」です。競争もないこの種目。走ることの喜びを心から感じながら、子どもも大人も自分のベストを尽くしました。走者はみんなのために全力を出す。みんなは走者を全力で応援する。One for all, all for one.の精神が体現され、一体感あふれる時間となりました。
子どもたちの振り返りには、このリレーについて「自分も走るのが楽しかったし応援するのも楽しかったです」「リレーが楽しかったです。理由は勝ち負けがないからです」といった感想が書かれていました。
また,保護者アンケートでは「最後のリレーも、子どもも保護者も先生もみな笑顔で盛り上がったので、毎年恒例行事にしてほしいと思いました」「日本の学校では、体育や運動会には競争がつきもので、誰が速いという話になりがちですが、CoALはそれぞれがベストを尽くすことにフォーカスされていて、また周りも勝ち負けなしでの応援をしていたというのが印象的でした」という感想をいただきました。
今回のCoAL開催にあたって、様々な形でサポートしていただいた保護者の皆様に深く感謝いたします。来年度のCoALでは、より良いものを共創していければと思います。