シンガポールマス=算数教育

シンガポールマス 5つの特徴





シンガポールマスは、国際的な学力調査で高評価を得ているシンガポールの算数教育法です。計算方法の暗記ではなく、概念理解と問題解決能力の育成に重点を置いています。CPAアプローチやバーモデルといった手法を用いて、具体的なものから抽象的な記号へと段階的に理解を深め、応用力や論理的思考力を養います。また、「なぜそうなるのか」という納得感を与えることで、児童の算数への興味と自信を高め、将来的な国際教育環境への適応も支援します。これらの特徴から、児童の算数能力を最大限に引き出し、確かな基礎を築くことを目指して導入されています。
CPAアプローチ
(具体的→絵的→抽象的)

円錐や球、立方体などの立体から、立体の特徴や体積、表面積などを学ぶこと、具体物を使って物を足したり取り除いたりすることで、足し算や引き算などの基本的な算数を学びます。
「バー・モデル」を活用した
視覚的学習

算数の文章問題を視覚的に表現し、理解と解決を助けるための強力なツールです。長方形の「バー」を使って、問題に出てくる数量やその関係性を図示します。
実例

計測することは科学の発展に大きく寄与しています。このユニットではG1の生徒たちは教室にあるモノを用いて様々なカタチを計測しました。最初は車のおもちゃなどそれぞれが好きなモノで計測していましたが、話し合いを重ねみんなで共通のモノで測ったほうが短時間にたくさんの形を計測できると、キューブで計測することにしました。
このことは生徒たちにとって非常に大きな学びです。なぜなら、計測する単位が用いられるまでに、合意に至る過程があることを知ったからです。だからこそ正確に計測することができるのです。
BDP必修科目「知の理論」では「計測できるものは計測し、計測できないものは計測できるようにせよ」という」ガリレオ・ガリレイの主張にどの程度合意するかという問題が2022年に出ました。